東大寺の鐘を周辺マップ・アクセスガイド付きでご紹介。
東大寺の鐘は、大仏殿の東側、石段をあがった小高いところにあります。除夜の鐘で有名で、NHKの「ゆく年くる年」でも中継されたりします。鐘と鐘楼どちらも国宝。
東大寺の鐘をはじめて見る人は、その大きさにびっくりするでしょう。石段をあがっていくと、周りにあるどのお堂よりも大きな鐘楼と、「お寺の鐘」のイメージをくつがえす巨大な鐘が見えてきます。鐘楼には自由に入れるので、行ったらぜひ入って、真下から鐘を見上げてみてください。おっかないくらいです。
この鐘は、752年の大仏開眼のときからある歴史的なもの。「奈良太郎」なんていうニックネームを持っていて、「日本三名鐘」に数えられることもあります。鐘楼は鎌倉時代に改修されたもので、どちらも国宝。巨大さを実感できるのと、1,200年以上の長い歴史に思いをはせられるだけでも、足を運ぶ価値は十分あります。
鐘楼のまわりにはほかにも、東大寺を再建した俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)の像がある「俊乗堂」、行基菩薩の像がある「行基堂」、大きな地蔵菩薩がある「念仏堂」があります。有名な鐘のあるエリアのわりには、普段は人も少なくて静かなところです。