新薬師寺を周辺マップ・アクセスガイド付きでご紹介。
新薬師寺は、奈良時代から残る本堂や、有名な十二神将(じゅうにしんしょう)など国宝が見られて、古建築・仏像めぐりには欠かせないスポット。奈良公園の南側、古い町並みが残る「高畑(たかばたけ)」にあります。
奈良らしい土塀が続く高畑の道をぬけると、小さいながらどっしりした山門が建っています(これも重文)。塀に囲まれた境内は小ぢんまりしていて、あまりパッとしないですが、人も少なくて落ち着いた感じ(下の写真は行事のときなので人が多いです)。
正面にある建物が、奈良時代からある本堂。奈良時代から残っている建物は、奈良公園周辺だと東大寺の法華堂(三月堂)など、ほんとに少なくて貴重です。屋根は奈良にありがちな寄棟造(よせむねづくり)じゃなくて入母屋造(いりもやづくり)ですが、建物の背が低くて、屋根がゆるやかに広がっている感じとか、正面の戸の感じにおおらかさがあって、やっぱり奈良らしい雰囲気があります。
本堂の入り口は左サイド。入ると、まん中に大きな薬師如来がドンと座っています。ふつう仏像というと、目を閉じぎみなイメージがありますが、この仏像は大きく見開いているのがユニーク。まわりを囲むのが、有名な十二神将。500円切手のデザインにもなっていますが、かなりリアルで躍動感のある仏像です。仏像が本堂のまん中にあって、まわりを回って見られるのもおもしろいです。
境内はハギの花の名所。他にも、アジサイなど四季の花を楽しめます。