十輪院を周辺マップ・アクセスガイド付きでご紹介。
十輪院は、ならまちの南のほうにある、ひっそりとしたお寺。上品な感じの本堂があったり、ちょっとした「庭園」があったりして、ならまち歩きのときにぜひとも寄っていきたいスポットです。
十輪院へは、古い町並みが続くならまちの中心エリアをぬけて、静かな住宅街の道を歩いていきます。門を入ると、正面に本堂、右に池があります。小ぢんまりした狭い境内ですが、なんとなく落ち着いた雰囲気。
正面にあるのは本堂なんですが、「お寺の本堂」という感じには見えません。屋根はゆるやかで低くて、格子状の「蔀戸(しとみど)」も印象的で、平安時代の貴族のお屋敷風。鎌倉時代の建物で国宝です。拝観料を払うと中に入れて、石仏龕(せきぶつがん)という石でできた入れ物に入った、めずらしいお地蔵様をお参りできます。
本堂の手前右側には池があって、ちょっとした庭園になっています。一応、まわりを一周できるようになっていて、「プチ回遊式庭園」といった感じ。古い石仏などがたくさん置いてあります。道はかなり狭いですが、せっかくなのでひとまわりしてみましょう。
有名な名所じゃないですが、なぜか落ち着く、印象深いお寺、十輪院。小さな「休憩所」で座って休憩もできるし、ならまち散策に疲れたら、ちょっと寄っていくのをおすすめします。