率川神社(いさがわじんじゃ)を周辺マップ・アクセスガイド付きでご紹介。
率川神社は、奈良のメインストリート、三条通りの近くにある神社。町中ですが落ち着いた感じで、歴史も深くて、古式ゆかしいお祭りもある、おもむき深いスポットです。
近鉄奈良駅や三条通りから、「やすらぎの道」という名前の道路を歩いていったところにあります。建てこんだ町中にあるんですが、緑も多くて、ホッとする感じの落ち着いた空間が広がっています。小さな神社ですが、あずまやもあってちょっと休憩するにもいいですね。
境内には建物のほかに、カエルが口をあけているように見える「カエル石」なんていうものもあります。子孫繁栄の象徴とか、「無事カエル」「お金がカエル」なんていうゴロ合わせもあって、縁起物ですね。なでるとご利益がありそうです。
率川神社のお祭りは、6月に行われる「三枝祭」、別名ゆり祭。率川神社の神様は、もともと桜井にある三輪山のふもとにいて、そこにはユリがたくさん咲いていたそうです。それで、お祭りで供えるお酒をユリで飾ったり、お神楽では巫女さんがユリを持って舞ったりします。飛鳥時代に始まったお祭りで、いったん途切れて明治時代に再開されたとか。古式ゆかしい、印象深いお祭りです。
率川神社は、飛鳥時代にできた奈良市内で一番古い神社。歴史はありますが、奈良公園から離れていることもあって観光客はほとんどいなくて、地元の人のための神社という感じ。お祭りのとき以外でも、観光の途中にフラっと立ち寄ってみると、ホッとした時間を過ごせるんじゃないでしょうか。