氷室神社は、門前のしだれ桜が見事な桜の名所。近鉄奈良駅から東大寺へ歩いていく途中、登大路沿いにあります。
あまり大きな神社ではないので、ふだんは前を通っても気づかないくらい。歩道と反対側なこともあって、ほとんどの人はす通りしていきます。これが桜の時期になると一転、大勢の人でにぎわいます。
楼門横にあるしだれ桜は、かなりの樹齢のようで、まあ見事な枝ぶり。満開になるとかなりの迫力です。このしだれ桜、奈良で一番早く咲く桜として有名。周辺のスポットが見ごろのころには、盛りを過ぎてやや色あせた感じになります。それでも、境内にはほかにソメイヨシノなどもあって、長い期間桜が楽しめます。
氷室神社は、その名のとおり氷の神様をまつった神社。昔、冬に氷を作って氷室に保存し、朝廷に献上していた名残りで、氷関係の業者の信仰があつくて、毎年5月1日の「献氷祭」には全国から製氷業者がお参りにくるとか。