興福寺を周辺マップ・アクセスガイド付きでご紹介。
近鉄奈良駅のすぐ近く、有名な五重塔があるお寺。駅から近いので、まずここに寄ってから奈良公園観光をスタートする人が多いです。
「お寺」とはいっても、塀に囲まれていたり立派な山門があったりするわけでもなく、お寺っぽい感じがしません。まわりには芝生の広場があったりして、奈良公園の一部という感じ。気軽に立ち寄れる雰囲気があります。近鉄奈良駅から直行すると裏手に出るので、「東向通り」のアーケード街を通って、南の猿沢池側から行くのがおすすめ。
興福寺のシンボルは、なんといっても五重塔。猿沢の池越しに見るのがいちばん絵になりますが、下から見上げるのも迫力があっていいものです。
五重塔だけを見て通り過ぎてしまう人もいるようですが、興福寺は五重塔だけじゃありません。となりには、寄棟造り(よせむねづくり)という屋根がいかにも奈良らしい「東金堂(とうこんどう)」、西のほうには、西国三十三ヶ所の札所になっていてお参りの人が多い、八角形の「南円堂」など、おもむきある建物がいくつもあるので、ひととおりまわりたいところ。
奈良時代に藤原氏が建てたお寺で、平安時代にはかなり大きなお寺だったとか。その後、戦などで衰退して、長いこと肝心な本堂もないような状態で、各建物がまとまりなく建っているような印象でした。2018年、その本堂にあたる「中金堂(ちゅうこんどう)」が再建され、色鮮やかな立派な建物を拝観できます。