奈良を旅するときに知っておくと何かと便利・理解が深まる・疑問が解ける・・・・・・そんな、ちょっと気になる豆知識をまとまめした。奈良に行く前の「予習」や帰ってきてからの調べものにご活用を。
お寺の建物いろいろ
歴史ある大きなお寺にはたくさん建物があって、それぞれ独特な名前がついています。名前と、どんな建物かを知っていると、パンフレットを読むにもイメージを膨らませるにも何かと便利。
屋根の形もいろいろ
お寺や神社の屋根のかたちには、いくつかパターンがあって、パンフレットや説明板に、必ずといっていいほど「○○造」と書いてあります。名前と形の区別が分かるようになったら、もう立派な古建築通!
仏様の種類(1)如来
如来(にょらい)は、修行が完成して悟りの境地に入った状態を表しています。お寺の本尊クラスとしてまつられることも多いです。薄い衣を1枚だけ着ている質素な姿で、ほとんど何も持っていないのが定番。
仏様の種類(2)菩薩
菩薩(ぼさつ)は、悟りをめざして修行中でもう少しで如来になれるとか、如来が身近な姿で現れている、などの状態を表しています。如来と違って、いろいろな「アクセサリー」で着飾っていて、持ち物も多いのが定番です。
仏様の種類(3)明王
明王(みょうおう)は、インドの神様が仏教に取りいれられて、仏のかわりに我々を救ってくれる存在。たいてい怒った怖い顔をしていて、火が燃えていたり、髪が逆立っていたりと、如来や菩薩にはない異様な雰囲気。
仏様の種類(4)天部
天部(てんぶ)は、もともとインドの神様で、仏教の守り神として取り入れられました。本尊というより、どちらかというと如来や菩薩を盛り立てる「名脇役」という感じ。姿かたちはバラエティー豊かです。
神仏習合とは
神仏習合は、日本の仏教を理解するための重要なキーワード。日本仏教ならではの「オリジナリティー」で、奈良でも他のところでも、知っていると「なるほど」と思えることがいろいろあります。
僧兵とはいったい何者?
興福寺の歴史をひも解くと、必ず出てくるのが僧兵。かなり幅を利かせていたようで、知っておくと、奈良の歴史を勉強するときはもちろん、伝統行事を楽しむにも役立ちます。
奈良独特の格子「奈良格子(法蓮格子)」
奈良の町を歩いていると、ときどき見かける古い建物の太い格子。奈良格子とか法蓮格子(ほうれんごうし)といって、奈良の町並みを楽しむうえで重要なキーワードです。
土塀のある風景
奈良公園や奈良の町を歩くと、土塀をよく見かけます。奈良の環境や風土にとけこんでいる感じで、土塀のある風景を楽しみながら歩くと、奈良らしさをより深く味わえそうです。
早起きが奈良の「名物」?
奈良では「早起きが名物」と言われています。ずいぶんおもしろい名物もあったものですが、由来を見ていくと、奈良の歴史と、やっぱりシカが出てきて、土地柄を実感できます。